田原の潮音寺で杜国祭

2024/04/26 00:00(公開)
墓碑などの前で手を合わせる出席者=潮音寺で
 俳句大会「第68回杜国祭」が25日、田原市福江町の潮音寺であった。俳人松尾芭蕉の愛弟子、杜国をまつる。市内外から計約1350句が寄せられた。俳人杜国顕彰会主催、東愛知新聞社など後援。
 尾張国御園町(現名古屋市中区)の米豪商で、1685(貞享2)年に米の空取引をした罪により渥美郡畠村(現田原市福江町)に追放された。その後も俳号を野仁と改め、芭蕉とともに旅をしながら、多くの句を残した。潮音寺に墓所や、没後54年の1744年に建立された墓碑がある。
 新型コロナウイルス禍で縮小開催していた。5年ぶりに多くの来賓や市外の受賞者など50人を招き、表彰式を開いた。田原市長賞は市内の天野郁夫さんの「麦青むどの草よりも色深く」が選ばれた。法要があり、杜国の墓碑前で焼香し手を合わせた。
 当日大会もあり、寺の見事な藤棚を見に来た人なども参加してにぎわった。
【岸侑輝】
    ◇
 その他の主な入賞者は以下の通り。(敬称略)
 田原市議会議長賞=「ほろ苦き師の言の葉や蕗の薹」田中明子(田原市)▽市教育長賞=「鷹柱風湧く空の碧さかな」市之瀬肇(名古屋市)▽市文化協会長賞=「ライダーのヘルメット脱ぐ花菜畑」矢形悠美(豊橋市)▽渥美半島観光ビューロー賞=「茎立ちや富士は遠くに師を偲ぶ」黒柳朱實(岡崎市)▽愛知みなみ農協組合長賞=「釣れずとも良き顔ばかり春の浜」山本ひろ子(田原市)▽杜国顕彰会長賞=「灯台へ熊笹の道露けしや」大竹宏一(豊橋市)▽東愛知新聞社賞=「音符彫る藤村詩碑に笹子鳴く」三浦葵水(岡崎市)
続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。
最新記事

日付で探す

虹の森 さわらび会 藤城建設 光生会 住まいLOVE不動産 蒲郡信用金庫 パーソナルカラー診断の名古屋・愛知
158商品のおすすめドッグフードを比較 hadato 肌を知る。キレイが分かる。 全国郷土紙連合 穂の国