県内唯一の「防災道の駅」に指定される豊橋市東七根町の「道の駅とよはし」で20日、南海トラフ地震を想定した業務継続計画(BCP)訓練があった。広域防災拠点でもある道の駅の機能をいち早く回復させるため、駅職員やテナント関係者らが役割と行動内容を再確認した。
道の駅とよはしは2021年に国土交通省から「防災道の駅」に指定された。アクセス性と広い駐車場を生かし、発災後の救助や物資輸送など広域防災の拠点機能を持つ。
BCP訓練は国交省名古屋国道事務所が所管する「道の駅防災機能強化方策等検討会」が毎年開いている。豊橋では初開催の昨年度策定したBCPで発災1時間の初動に取り組んだ。今年度は初動から3日以内の対応を学んだ。
この日は国道事務所の佐野勇副所長が能登半島地震に遭った石川県内18の道の駅の復旧状況などを説明した。続く図上訓練は営業時間内の発災を想定した。駅職員やテナント関係者らが避難誘導や消火、点検、救護など五つの役割に分かれて時系列ごとの行動内容を施設内の地図を使って再確認した。
道の駅とよはしの白井章雄駅長は「有事の際でも各店との円滑な意思疎通が図れるかはわからない。日頃から訓練して役割やすべきことの流れをつかむことが肝心だ」と語った。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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