キャッサバ芋の栽培と流通を模索

2024/05/07 00:00(公開)
キャッサバ芋の栽培法を説明する福島さん=新城市八名井で
新城市国際交流協会

 新城市国際交流協会は、南米などで主食となっているキャッサバ芋の栽培から消費までを模索している。ブラジル出身の市内住民が栽培しているのに着目した。市内にカフェを開店して料理などを提供し多文化共生を目指す。
 キャッサバ芋は中南米や東南アジア、アフリカで栽培され主食となっている。タピオカや大手ドーナツチェーンのメニューの一つに用いられる。市内ではブラジルのパラナ州出身で20年以上住むエリアス・アダンさんらが日本国内で苗を購入して4年前に栽培を始めた。「母国でよく飲んでいたスープを日本でも飲みたかった」と話す。
 市内の外国籍住民は1000人を超え、ブラジルやベトナム、フィリピン出身者が多い。協会会長の田村太一さんはアダンさん家族が作ったスープのおいしさやキャッサバ芋を流通させる取り組みを考えた。
 4月には栽培普及に努める栃木県那須烏山市の福島直彌さんを迎えて勉強会を開いた。福島さんは「かんがい施設や肥料はいらない。育てやすいので休耕地で栽培して流通できる」と説明した。地元住民ら約30人が聞き入った。
 市内で同月に開かれた「国際交流フェア」ではキャッサバ芋のコロッケ「コシーニャ」などの料理を販売してブラジルの家庭料理を紹介。また、八名井の休耕地では福島さんから苗を購入して2人の日本人協力者が、今月から試験栽培も始める。
 田村さんは「キャッサバはスープやコシーニャなどおいしい料理ができる。空き店舗を活用したカフェを開いて国際交流につないでいく。研究を重ねたい」と意気込みを語った。
【安藤聡】
芋を使ったコロッケ「コシーニャ」
芋を栽培するアダンさん(提供)
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