半世紀の医師生活を回想 光生会理事長の市川さん

2024/05/22 00:00(公開)
瑞宝小綬章を受章した市川さん=光生会病院で
 今年で医師人生50年目を迎える、豊橋市吾妻町の「医療法人光生会」理事長の市川朝洋さん(73)。長年の功績が認められ、今年春の叙勲では「瑞宝小綬章(保健衛生功労)」を受章した。そんな市川さんに半世紀に及ぶ医師生活を振り返ってもらった。

 市川さんは、1950年豊橋市東田町生まれ。時習館高、東京慈恵会医科大、名古屋大院 医学研究科などを経て、80年から同大付属病院第2内科医局に勤務。その後、82年から父の跡を継いで光生会理事長となった。90~2005年には、慢性疾患を持つ高齢者向けの「赤岩病院」の院長を務め、現在も現役で医師を続ける。
 印象深いのは、01年の赤岩病院(多米町)の移転という。同年から施行された第4次医療法の改正で、既存の一般病床の面積が患者1人当たり4・3平方㍍以上とされた。思い入れのある場所だったが、旧棟は延床面積が足りなかったため移転を決めた。新棟は、療養型病棟を中心に計411床と、日本国内の慢性疾患対象の病院としては最大級の広さに。「自信を持って患者さんを受け入れられる施設となった」と胸を張る。
 日々の診察では、「看る」ことを大切にする。「看護の『看』には、目の上に手をかざして 『見抜く』という意味がある。患者さんの置かれている状況を観察して、病気を見逃さないことが何より重要。患者さんと接するときは、寄り添って味方になろうと心がけている」と話す。
 研修医時代を含めると今年で50年目となる。現在も光生会病院で週に4回診察をし、患者の声に耳を傾ける。今後については「診てほしい患者さんがいる限りは、健康に気をつけて医師を続けていきたい」と笑った。
【北川壱暉】
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