「したらワークス」拠点を旧田峯小へ

2024/05/23 00:00（公開）

社会

石塚さん㊨と懇談する清水さん(右から2人目)=設楽町田峯で

　設楽町の人材派遣組合「したらワークス」は、活動拠点を旧田峯小学校に移した。年間を通じて複数の事業所で働く「マルチワーカー」を雇い、派遣を続けている。
　複数の小規模事業者で人材派遣業を運営する「特定地域づくり事業協同組合」として２０２２年10月に設立。県から23年１月に認可を受けて２月から始動した。
　国と町から10年間補助を受けて運営している。加盟団体（事業所）は当初の５団体から３団体増え、園芸、木工品製造、酒造業、公共施設の指定管理業務、製材所、宿泊施設など８事業所が受け入れ先となった。運営スタッフは２人の地域おこし協力隊員を採用した。事務局は４月に田口の「スイスイパーク」から旧田峯小に移転。旧職員室で事務をしている。
　マルチワーカーは３人。昨年４月から半年間、津具の「つぐ高原グリーンパーク」へ派遣された村井李音さんは、その後設楽町公共施設管理協会の職員として採用された。
　６月からは埼玉県出身の石塚大輔さん（37）を４人目のマルチワーカーとして採用し、グリーンパークへ派遣する。東京都内で仕事と生活に区切りをつけて地方での生活を求めた。「豊かな自然の中で都市部の人と交流機会をつくりたい」と話した。
　事務局の清水貴裕さんは「将来的に補助金に頼らない組合として独立を考える。試行錯誤を続けて考えたい」と運営した１年間を総括した。
【安藤聡】

旧田峯小学校玄関に掲げられた「したらワークス」の看板

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