豊川市の無料「視覚障害者歩行訓練」利用増へ

2024/06/02 00:00(公開)
ポスターを持つ職員=豊川市役所で
当事者団体と八木市議がポスター、チラシ作製

 豊川市による無料の「視覚障害者歩行訓練事業」をより多くの人たちに知ってもらおうと、当事者団体の「市視覚障害者福祉部会」と市議の八木月子さんが協力してポスターとチラシを作った。眼科、福祉施設などに配る。
 2016年から始まった。障害者手帳を持つ年間4人の視覚障害者を対象に、専門家が白杖を使った歩行訓練をし、近くのコンビニや病院などに行けるようにする。また自宅内でお茶を入れるなど、日常生活が少しでもできるようにする。1回2時間程度、年12回の訓練が受けられる。近隣では豊橋市でしているが、県内で取り組む自治体は少ないという。
 近年は糖尿病などで中途失明する人が多く、本人だけでなく家族も24時間介護が必要になり、苦しむケースが目立つ。この訓練を受けることで、本人、家族双方の負担が減り、利用者からは「受けて良かった」と感謝の声が届く。市内には弱視の人も含め約300人の視覚障害者がいる。
 初めて利用をする人が優先だが、余裕があればリピーターの人もできる。今年度は5月末現在で1人が訓練を受けており、あと3人の余裕がある。
 A4のチラシは300枚、ポスターは30枚。八木さんは「多くの皆さんの協力でチラシができました」と話す。視覚障害者福祉部会長の佐竹良明さんは「中途失明者にとって、目が見えない生活は本当につらい。無料で受けられる訓練は、日々の生活に役立ち本当に助かる。できれば利用できる人数を増やしてほしい」と話す。利用希望者は障害福祉課(0533・89・2159)へ。
【竹下貴信】
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