埋もれた記憶と未来への手紙

2024/06/20 00:02(公開)
1999年に新川小旧校舎であった同窓会(提供)
74年の新川小卒業生で意見分かれるタイムカプセル

 豊橋市立新川小学校を1974(昭和49)年3月に卒業した人たちの同窓会が企画されている。連絡が取れない人がおり、浜松市中央区の司法書士榛葉隆雄(しんば・たかお)さんが参加を呼び掛けている。今年で63歳になる皆さんには、タイムカプセルにまつわるエピソードがあった。
 榛葉さんによると、6年生は4クラスあり担任は1組が新田知男さん、2組が杉浦武子さん、3組が林美智子さん、4組が小久保政雄さんだった。
 校舎の建て替えに伴い、1999(平成11)年に38歳前後の皆さんが懐かしい旧校舎で同窓会を開いた。この時「卒業のときにタイムカプセルを埋めたかどうか」が話題になった。「埋めた」「埋めていない」「やったクラスはあるが自分たちはやっていない」と、記憶が分かれた。
 さらに、「埋めた」と言う人も、その場所はバラバラ。旧校舎の取り壊しの日は迫っていたため、「埋めた」派の人々は、ここぞという場所を掘ったが、ついにタイムカプセルは出てこなかった。
 そこで「改めて60歳となる自分に向けて手紙を書こう」と話がまとまり、77人(担任4人を含む)が手紙を書いた。アタッシュケースに封入し”その時”を待った。3年前が「60歳の年」だったが、新型コロナウイルス禍で同窓会を自粛してきた。
 今月9日、豊橋市内で有志が会合を開いた。そしてようやく同窓会の具体的な開催計画を立てた。

8月3日に改めて書いた60歳の自分宛て77人分披露

 8月3日正午から、新川小学校体育館で。無料。2次会(懇親会)は午後1時半から同市駅前大通2の「エムキャンパスフード」で。男性6000円、女性5000円。
 タイムカプセルの場所を知っているのは榛葉さんだけだ。「手紙を書いた本人に渡せないままでは死んでも死にきれない思い」としている。
 問い合わせと参加申し込みは榛葉隆雄さん(053・413・1147)へ。
【山田一晶】
旧校舎前での人文字(同)
続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。
最新記事

日付で探す

藤城建設 光生会 虹の森 蒲郡信用金庫 さわらび会 住まいLOVE不動産 パーソナルカラー診断の名古屋・愛知
158商品のおすすめドッグフードを比較 hadato 肌を知る。キレイが分かる。 全国郷土紙連合 穂の国