蒲郡市は今年度から、市民プールの再整備へ乗り出す方針を示した。利用開始は最短で2028年度を目指す。市内の「西エリア」「東エリア」の2拠点に学校水泳授業用の施設を新設し、いずれかを一般利用も可能な市民プールとする。蒲郡駅周辺の「中央エリア」は民間施設に委ねる。市民プールは老朽化に伴う10年度の廃止から18年ぶりの復活となる。
21日の市議会文教委員会で明らかにした。西浦と形原地区などの西エリア、三谷や大塚地区などの東エリアでプールを新設する。中央エリアは民間のスポーツジムに水泳授業を委ねる。用地取得を除き、建設費は約10億5300万円を見込む。
2拠点の新施設は22年度の市民アンケートなどを踏まえ、要望が多かった屋内温室プールとする。遊泳用と子ども用、健康増進の各プールを備え、付帯施設として観覧室や休憩スペースも検討する。水泳以外の施設は、運営事業者の考えも採り入れることで検討を進めるという。
市によると各建設地は民有地なども含め4000~5000平方㍍。今年度中にも西エリアから優先的に用地取得を始め、25年度に事業手法の検討、27年度までの着工を目指す。
市は少子化に伴う将来負担に備え、17年に施設の適正化を図る「公共施設マネジメント実施計画」を策定。一方、市民の健康増進を図るうえで市営プールの必要性も検討を重ねてきた。31年度までに学校プールの状況や市民プールの再整備を検討材料に盛り込んだ。
旧市民プールは1975年に三谷町にオープン。25㍍コースのほか流水プールや滑り台などを備える市民のレジャー施設だった。一方、利用者減と老朽化で採算の見通しが立たず、2011年に廃止された。これに伴い13年度から市立中央小学校のプールを開放し、テーマパーク「ラグナシア」のプール利用を助成して夏休みのレジャー需要に応えた。
東三河の市民プールを巡っては、豊川市が19年、豊橋市が21年に廃止した。新城市は07年に休止して、その後廃止。室内プールなどを持つ民間事業者に代替機能を委ねた。一方、市民プールがなかった田原市では新設に向けた計画も進んでいる。
文教委員会での質疑では、供用開始に伴うラグナシアの利用助成のあり方や交通手段の整備、建設費の積算根拠への懸念の声もあがった。市はいずれも今後の検討課題と答えた。
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愛知県蒲郡市生まれ。2020年、地元蒲郡が好きで東愛知新聞社に入社。同年から蒲郡担当、市政や地域行事、文化など全般を取材。ドローンを使って東三河の名所を空撮したルポ「大二朗記者の空からの訪問」を不定期連載。これまで、三河大島や三河国分尼寺跡、日出の石門などを空撮してきた。ドローン技術向上のため、国家資格「一等無人航空機操縦士」を24年に取得。読者の皆さんが楽しんでもらえる記事と記憶に残る写真を掲載できるよう、日々、頑張っていきます。
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