豊川市医師会は29日、今年度永年勤続者の表彰式を豊川商工会議所で開いた。長年にわたって地域医療に尽力する１４７人をたたえた。
　看護、介護に携わる人を毎年表彰している。勤続20年が22人、10年が41人、５年が８４人。新型コロナウイルス禍で式は５年ぶりに対面形式で開催した。
　後藤学会長は「これまで前例のない大変な時期でした。ワクチン接種や発熱外来など全力で立ち向かってきたと思います。医療と介護の現場で職責をしっかりと果たされ、地域住民の健康を守り続けていることに感謝します」とあいさつし、各医療機関代表者に表彰状を手渡した。
　来賓の竹本幸夫市長は、２０２６年１月30日までの工期で市民病院の隣に新総合保健センターを建設する計画があることを示し、「皆さんは地域の宝のような存在です。休日夜間診療所など医師会と連携して医療の充実に努めたい」と祝辞を述べた。
　永年勤続者を代表し、宮地病院で勤続20年の小平比香さんは表彰に感謝して「変化する医療、介護、福祉の現場の方向性を考えて、柔軟に対応できるよう努力を続けていきます」と抱負を語った。
【安藤聡】