豊橋で「市動物愛護センター」起工式

2024/07/04 00:02(公開)
神事を執り行う浅井市長=豊橋市中野町で
 豊橋市は3日、同市中野町で「市動物愛護センター(仮称)」の起工式を営んだ。来年7月14日に完工予定で、同年秋の開所を目指す。
 市保健所・保健センター(ほいっぷ)南西側に隣接する農地跡約3600平方㍍。センターは鉄筋コンクリート造平屋建て約1000平方㍍。総事業費は9億8000万円で、クラウドファンディングで1286万円を集め、備品購入費に充てる。
 犬や猫、負傷した動物の受け入れのほか、動物愛護やしつけ方教室など啓発イベントなどができる多目的ホールがある。「命を育む」「つなぐ」「守る」「支え合う」の四つのキーワードに対応した拠点機能を備え「人と動物が共生する住みよいまち豊橋」の実現を目指す。
 犬猫に関しては、犬20匹と、成猫40匹、子猫60匹が収容できる。地域猫保護室があり、専用の出入り口から飼い主のいない猫(野良猫)を搬入、不妊・去勢手術後の搬出までを他の動線と交わらないように設計した。
 家庭の居室をイメージした「猫モデルルーム」がある。猫の行動観察や適正飼養などを指導でき、譲渡後の暮らしをイメージしやすくする。名古屋市動物愛護センターにも一般家庭のリビングのような「猫の室内飼養モデルルーム」があり、活用されている。
 この日は、浅井由崇市長らのほか、事業関係者ら約30人が参列した。神事があり、工事の安全を祈願した。
 浅井市長は取材に「県議時代から先進地の熊本や神奈川を視察して、その必要性を訴えてきた動物愛護センターなので思い入れが深い。ようやくここまできた。命を大切にする豊橋の拠点になってほしい」と話した。
 岡崎市では2008年に「市動物総合センター」が、豊田市では15年に「市動物愛護センター」がオープンし、犬猫の保護や動物愛護を啓発する拠点となっている。豊橋市でも早期建設を求める声が高まっていた。
【山田一晶】
動物愛護センターの外観のイメージ図
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