駆除した獣肉をペット用ジャーキーに

2024/08/05 00:00(公開)
ペット用鹿肉ジャーキー「奥三河鹿美人」を手にする尾林さん㊧ら=東栄町御園で
東栄・野生動物命のリレープロジェクト

 有害鳥獣として駆除したシカを処理し、動物園へ餌として提供している東栄町の会社「野生動物命のリレープロジェクト(PJ)」は、犬猫などのペット用鹿肉ジャーキー「奥三河鹿美人」を開発した。奥三河地区の道の駅などで販売する。
 PJは設立4年目。のんほいパークをはじめ浜松市動物園、日本平動物園など国内6園に食肉を提供している。ジャーキー用には2022年から新城の業者用に卸していたが、自社で販路を確保しようと今年から加工を本格化させた。東栄町御園の加工場に乾燥機を導入した。
 代表の尾林克時さんによると、北設楽郡ではニホンジカが年間約2000頭の「くくりわな」で捕獲され、うち15%がジビエ料理になる。残りの85%は廃棄処分されていた。その肉を有効活用しようと、ジャーキーの販売を決めた。
 35㌘入りで背中部分のロースが1000円、モモが800円、ミックスが600円。「シカは奥三河の山中を駆け巡って木の芽を食べて育った。ペットにも格別な味を楽しませてほしい」と尾林さん。
 道の駅のほか、豊橋市内のペットショップで販売を目指す。問い合わせは野生動物命のリレープロジェクト(070・8466・1116)へ。
【安藤聡】
ペット用鹿肉ジャーキーのロース
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