「渥美半島の昭和」3部作のラスト出版

2024/08/07 00:00(公開)
3部作をPRする藤城さん㊧と三竹さん
 田原市の「渥美半島の昭和を記す会」は、昭和10~30年生まれの人の戦前、戦後の思い出などの手記をまとめた「追想~渥美半島の昭和」を出版した。シンプリブックス刊、B5判95㌻。税込み1100円。
 昭和30年代頃を子どもとして過ごした人の思い出をまとめた「渥美半島の昭和」、戦中から戦後すぐの時代を振り返った「渥美半島の戦後」に続く3部作を締める。当時の写真や地図、小物などを紹介するイラストが入っており、現代の若者でも振り返りやすくなっている。
 遊びや食、学校、親の仕事の手伝いなど内容はさまざま。田舎の自然の豊かさ、新しい農村の開拓、戦前の市街地のにぎわい、戦後の復興と復員の様子がうかがえるエピソードなど。1966年10月にあった集中豪雨の田原での被害も当事者が書いている。
 記す会の藤城信幸さんは「これまでの話を聞くうちに思い出したことも多く、それをまとめた。戦前生まれの人から話を聞けるのも最後。昔話を聞く機会も少なくなっている今、これをきっかけに考え、次の世代につないでほしい」と話す。
 会の三竹清一さんは「昔の話を下敷きに、新しい渥美半島を切り開く糸口にしてほしい」と語る。知り合いや近い世代の人、自分が住んでいる町のエピソードから読み始めることを勧め、「どんなことがあったかを知り、基盤にしてほしい」と訴えた。
 豊川堂や精文館、田原市の「原甚書店」、大手通販で。問い合わせは藤城さん(090・6073・6030)へ。
【岸侑輝】
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