豊橋市中央図書館で「平和を求めて とよはし展」

2024/08/13 00:00(公開)
企画した兼子さん=豊橋市中央図書館で
 子どもの目で見た太平洋戦争をテーマにした企画展「第7回平和を求めて とよはし展」が豊橋市中央図書館で開かれている。企画した職員の兼子知子さんは「自分の選んだ生き方ができなかった時代があったことを、特に若者に知ってほしい」と話す。9月1日まで。
 図書館と市平和教育研究委員会主催。前身の企画展が1992年に始まり、2018年から現在名に変わった。
 昨年、時習館高校第8回生が当時の戦争体験をまとめた「あの日あの時」が出版された。「今まで大人の戦争体験が多かったが、今回は子どもの目線でどう感じていたのかを伝えたい」と兼子さん。
 戦争が激しくなると、子どもたちは学徒動員で戦争に協力させられた。兼子さんは「働き手として軍需工場で働くことが必要だと、子ども向けの雑誌やカルタ、すごろくなどで繰り返し教え込まれていた」と解説する。「ぜいたくは敵だ」とされ、防空頭巾の綿でさえ供出の対象になり、新品を購入するのは自粛する傾向にあった。「女児の花柄ワンピースは何度も継ぎ当てして使っていた。当時の世情がよくわかる」と話す。
 そのほか、当時の教科書、市内の小学校記念誌など、資料約100点、関連図書約100冊を展示し、戦時中の子どもたちの様子を伝えている。
【北川壱暉】
女児のワンピース
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