豊橋市スケートボード協会が発足

2024/08/22 00:00(公開)
協会の皆さん=高山スケートパークで(提供)
 スケートパーク建設や、競技人口拡大を目指す「豊橋市スケートボード協会」が発足した。同市牧野町の高山スケートパークを運営する林和美さんらが3月末に立ち上げた。林さんは「スケーターたちの居場所をつくり、スケボーが当たり前になる社会を目指したい」と期待する。
 林さんがスケートボードと出合ったのは22年前。洋服の裁縫をしていた林さんに、同市花園町のスケートショップ「ウォーターカラー」の山西栄二さんから、「スケーター用のシャツやズボンをつくってほしい」と依頼が入った。スケーターと関わり始めて3年目、山西さんから「やってみなよ」と誘われた。最初はボードの上に乗れなかったが、徐々に滑れるようになった。「上達が分かって、はまった」と林さん。
 第一線で活躍する人もいる一方で、滑る場所がなく駅前や住宅街で居座ってスケートボードをしたり、学校に居場所がなく引きこもったりする若者の存在を知った。
 「若者らの居場所をつくりたい」思いで、2010年に豊川市小坂井町の家業の工場跡にパークを開設、14年に現在地に移設した。2020東京五輪から競技に選ばれたのも後押しし、小中学生ら100人以上が通うようになった。プロスケーターらの指導が人気で、毎回満員になる盛況ぶりだ。
 ただ、豊橋市内では、同所と神野新田町の「豊橋総合スポーツ公園エクストリームかもめ」の2カ所しかない。「金銭的な事情で教室に通えない子がいる。みんなが気軽にスケートボードできるまちにしたい」と林さん。その思いや人間性に元市議の近藤喜典さんや仲間が立ち上がり、協会設立に動き出した。
 所属するのは林さん、山西さん、島田卓典さんら6人。今後は、パーク設立に向けた活動や、障害者向けの体験スクール、選手育成のための教室、大会の運営などに取り組むという。
 林さんは「信頼している仲間。助け合いながら活動していきたい」と意気込んだ。プロの島田さんは「子どもたちと一緒に広い公園で滑りたいね」と語った。
【北川壱暉】
スケーターの島田さんらが教える教室
続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。
最新記事

日付で探す

光生会 住まいLOVE不動産 藤城建設 蒲郡信用金庫 虹の森 さわらび会 パーソナルカラー診断の名古屋・愛知
158商品のおすすめドッグフードを比較 hadato 肌を知る。キレイが分かる。 全国郷土紙連合 穂の国