能登教訓に陸の孤島想定 田原市と陸自などが防災訓練

2025/01/15 00:00(公開)
CH47から降りる市職員や自衛隊員、自衛隊車両=渥美運動公園多目的広場で

 田原市と陸上自衛隊などは14日、南海トラフ地震で渥美地区が陸の孤島となることを想定した防災訓練を同市小塩津町の渥美運動公園多目的広場で初開催した。陸自のヘリコプター「CH47」による人員輸送や重機を使った道路啓開作業に取り組んだ。

 

 渥美半島は発災時、地震のあった能登半島のように道路や橋が寸断され、陸の孤島になる恐れがある。

 

 市は能登半島地震の教訓を踏まえ、訓練により迅速かつ的確に復旧作業に取り組めるように災害対応能力向上を図る。また、自衛隊や中部電力パワーグリッドなどの関係機関との連携を強化する。

 

重機を使って土砂を撤去する自衛隊

市民の防災意識向上にも

 

 市職員ら50人が参加したほか、市民も見学に訪れた。訓練は南海トラフ地震が発生し、豊橋方面から田原市への道路が至る所で寸断され、陸の孤島となった想定で始まった。

 

 CH47は市職員や自衛隊員、中部電職員、自衛隊車両を乗せて豊川駐屯地から多目的広場まで飛行した。職員は孤立解消に向けた道路啓開作業に取り組むため、付近に放置された車両を移動させた。中部電職員が近くで倒壊した電柱の処理を、自衛隊員は市が借り上げた重機を使って土砂を撤去した。

 

 市防災局防災対策課の田中孝昌さんは「関係機関の連携強化をはじめ、市民の防災意識向上につなげることができた」と話した。

続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。

林大二朗

 愛知県蒲郡市生まれ。2020年、地元蒲郡が好きで東愛知新聞社に入社。同年から蒲郡担当、市政や地域行事、文化など全般を取材。ドローンを使って東三河の名所を空撮したルポ「大二朗記者の空からの訪問」を不定期連載。これまで、三河大島や三河国分尼寺跡、日出の石門などを空撮してきた。ドローン技術向上のため、国家資格「一等無人航空機操縦士」を24年に取得。読者の皆さんが楽しんでもらえる記事と記憶に残る写真を掲載できるよう、日々、頑張っていきます。

最新記事

日付で探す

虹の森 さわらび会 住まいLOVE不動産 蒲郡信用金庫 藤城建設 光生会 パーソナルカラー診断の名古屋・愛知
158商品のおすすめドッグフードを比較 hadato 肌を知る。キレイが分かる。 全国郷土紙連合 穂の国