現役を退いた「引退競走馬」のセカンドキャリアを考えるシンポジウムが24日、豊橋市の「穂の国とよはし芸術劇場プラット」で開かれた。日本中央競馬会(JRA)で活躍した調教師や馬術選手らが日々の活動や課題を発表した。
国内では年間7700頭が競走馬になり、多くは引退後、「廃用」となっている。こうした実態に関心を持ってもらおうと、豊橋市のNPO法人「日本乗馬普及協会」の戸苅宏元代表らが企画した。
JRA元調教師の角居勝彦さん、馬主の生田将功さん、馬術選手の髙田茉莉亜さん、豊橋市若松町の乗馬クラブ「ピッコロファーム」の長江久美子さんら7人が登壇した。
角居さんは2007年日本ダービーを制した「ウオッカ」など、数々の名馬を育てた。21年にJRAを早期退職し、「負けた馬にも新しい役割を与えられないか」と23年に石川県珠洲市で「珠洲ホースパーク」を開業した。
ここでは馬を相手にコミュニケーションを学ぶコーチングや、馬遊びなどのプログラムに取り組んでいる。昨年1月の能登半島地震でパークもひび割れなどの被害が出たが、「馬にとって、このパークが競馬、乗馬クラブに続くサードキャリアになればとうれしい。過疎化が進む街の観光産業の活性化につなげたい」と語った。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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