豊川市の豊川稲荷総門前で、2026年の御開帳に向けて再開発が進んでいる。同市門前町1丁目1番地にあった建物を取り壊し、今年12月に商業施設「門前テラス縁福」がオープンする。建設が始まるのを前に12日、現地で地鎮式があった。
鉄骨2階建てで、敷地面積800平方㍍、延べ690平方㍍。和モダンの雰囲気で、参拝客たちがくつろげる場所になる。1階には、解体前の建物に入店していた「門前そば山彦」「おきつね本舗」「ヤマサちくわ」と串カツ店「EASE(イーズ)」の4店が入る。2階には和菓子店「とみかわや」が入店し、和菓子のほか設楽町の酒蔵と共同で作る豊川の酒を販売する。また2階にはテラス席も用意する。
老朽化による建て替えで、敷地内にあった交番は豊川稲荷側へ移転した。土地は稲荷が所有しており、稲荷が建物を建設して貸し出す。
地鎮式には、僧りょ、出店者、工事関係者、地域住民ら約40人が出席した。福山憲隆住職は「門前を訪れる参拝客に、きれいな場所でくつろげられるようにと建て替えを決めました。地域の商店主と豊川稲荷が共存共栄できるとの願いを込めました」とあいさつした。
すでに建物は解体されており、今月中に着工する。建物は10月に完成し、その後、各テナントの内装工事をして、初詣に間に合うよう12月にオープンする。
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1973年生まれ、豊川市出身。建設業界に勤務後、96年に入社。2022年から豊川市を担当している。趣味は美術館巡り。ポッドキャストでラジオを聞くのも好きで、さまざまな番組を楽しんでいる。
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