豊橋市文化財センターは「第8回とよはしシンポジウム」を市公会堂で11月22日午後1時から開く。名古屋城築城の際に切り出され、吉田城跡の石垣にも使われた三河湾沿岸地域の「残石(ざんせき)」がテーマ。
名古屋城築城時には西尾市や蒲郡市の三河湾沿岸部にある石が切り出された。事業に関わった大名の刻印も残されている。これらの石材は江戸時代、吉田城跡の石垣にも利用された。採石場跡には現在も、当時に切り出したままの石が残っている。
三河産石材の城郭利用について、市は名古屋市や西尾市と昨年度から残石の分布調査を開始。西尾市前島、沖島の海岸には現在も切り出されたままの残石が見られる。現在は同じ産地の蒲郡市も調査に加えた。
豊橋市では2022年以降、吉田城跡の石垣修復に伴う発掘調査で城郭の成り立ちなどが徐々に分かりつつある。昨年度は石垣内部から刻印が入った石が発見された。
シンポジウムでは過去の発掘や調査データなどをもとに、吉田城の石垣と三河湾などを題材に各市の学芸員らが成果を報告する。登壇者らの座談会もある。無料、申し込み不要で定員600人。問い合わせは市文化財センター(0532・56・6060)へ。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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