田原市立若戸小学校の4年生が、デジタル絵本「ウミニーの大冒険」を制作した。2年間の環境学習の成果。このほど、体育館で学習報告と絵本のお披露目会があった。
3年生から渥美半島の海の生き物を校内で育てたり、海岸に流れ着くごみを拾ったりして海の環境保全について学んできた。海の現状について多くの人に知ってもらおうと、児童が自発的にアイデアを出し、昨年夏頃に絵本づくりが決まった。11月の学習発表会では同名の劇を披露した。
海の生き物を育てている学校で生まれた海の妖精ウミニーは、同じ水槽で暮らす海の生き物たちから話を聞き、海に行くことになったが、ごみで汚れていた。海をきれいにする妖精キラニーと一緒にゴミ・ゴーニを倒しに向かうと、「海を汚しているのは人間」と言われた。ウミニーたちは学校の子どもたちの手を借りて、海をきれいにする―というあらすじ。
披露目会では他の学年の児童や保護者らを前に、4年児童がせりふを読み上げた。大団円を迎え、児童が一礼すると盛大な拍手が起こった。地域の市民館祭りで児童が販売したウミニーグッズの売り上げや、児童からの寄付を日本自然保護協会へ渡すオンライン募金式もあった。
ゴミ・ゴーニ役の玉越陵太さんは「海には外国のごみも流れてきていた。ポイ捨てする人が多いんだなと思った」と話した。ウミニー役の越川文馨さんは「世界中からごみが流れてきていると知り、世界に絵本を届ければごみが少なくなるかなと思った」と語った。ジンベイザメの色塗りを頑張ったという近藤沙羅さんは「海中の光の加減を表現するのが難しかった。海のごみを少しでも減らしたい」と述べた。
地域で海の環境を知る取り組みなどに関わり、児童らが海の生き物を育てるきっかけを作った「Blue Drop」の松野弘美さんは「子どもたちが学んだことから行動を起こし、多くの人に語りかけてくれたことが本当にうれしい。今後も、自分たちで何ができるか追求し、知ることと行動することをや止めないでほしい」と語った。
絵本の原画展が若戸市民館で開かれている。4月11日まで。絵本は若戸小学校のホームページから見られる。
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1988年生まれ。三重県津市出身。
地元で数年間地域紙の記者を務めた後、某ゲーム会社で企画の仕事などを経験。新型コロナウイルス禍で紆余曲折あって豊橋市で再び地域紙の記者に。地域の人に地域の良いニュースを伝えたい。
趣味は一口に言うとゲーム。著名なタイトルをすべて網羅しているわけではないが、コンシューマーはファミコン時代から「ドラゴンクエスト」などを親しんでいる。ジャンルは問わず、環境としてはオンライン、カード、ボード、テーブルトークなど手広くプレーしている。
好きなものは甘いもの。犬派。写真は実家の猫。
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