看護学教育施設運営で蒲郡と名古屋、名古屋市立大が協定

2025/03/28 00:00(公開)
調印した鈴木市長、広沢市長、郡理事長(右から)=名古屋市役所で

 蒲郡市、名古屋市、名古屋市立大学は27日、蒲郡市での看護学教育施設の準備と運営に関する協定を結んだ。今後、蒲郡市立ソフィア看護専門学校は廃校し、施設は名市大医学部保健医療学科看護学専攻(4月に再編)の新キャンパスとして使われる。2027年4月に開校の予定。市立大学が他市にキャンパスを持つのは異例だ。

 名古屋市役所で、蒲郡市の鈴木寿明市長、名古屋市の広沢一郎市長、名市大の郡健二郎理事長が調印した。

 少子高齢者社会の進展など医療を巡る状況は大きく変わり、その中で看護師には複雑性、多様性に対応した総合的な看護ケアが求められる。蒲郡市は良質で安定的な医療提供を目指し「継続的な高い能力を持つ看護職の養成」「地域の特徴を生かした看護教育・研究分野の推進と拡充」を目的に、ソフィアの施設を新看護教育施設とすることを決めた。

 鈴木市長は「今後は蒲郡市で看護学を学ぶ大学生を迎えられるよう準備します」と話した。広沢市長は「看護師養成に名市大が寄与できることをうれしく思います」と述べた。郡理事長は「看護の高度な専門化が進んでおり、全国のモデルになればと思っている」と話した。

 蒲郡キャンパスは1学年50人を予定している。開学4年後に全学年がそろう。教授6人、准教授6人、助手7人の体制で指導する。人件費などは蒲郡市が賄うが、学生からの入学金、授業料収入もあり、同市の負担は年間約2億3650万円と見込んでいる。

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安部文晴

 1959年東京都生まれ。山田一晶編集長に声を掛けてもらい、2024年5月に入社した。それまでは別の新聞社に勤務し、名古屋、岐阜、東京などで記者をしていた。事件取材が長かったが、東京では食文化、社会保障といった分野の取材も経験。介護など生活に密着した記事の重要性を実感した。趣味は街歩きと山歩き。東海道五十三次を歩いている。目標は東京―京都間の完歩。テント泊の登山にも憧れているが、三河の低山巡りがメイン。ミステリー、歴史小説を愛読。名古屋支局で愛知県政を担当している。人口減少、地域活性化の課題などを取材しながら、東三河の魅力を発信していきたい。

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