将棋の「第83期名人戦七番勝負」を制した藤井聡太名人の祝勝会が9日、蒲郡市の「蒲郡クラシックホテル」で開かれた。藤井名人は祝勝会前と10日午前中に市内の観光名所を巡り、蒲郡を満喫した。
藤井名人は挑戦者の永瀬拓矢九段に第1~3局は連勝。第4局は「千日手」となった末に敗れたが、5月29~30日に茨城県であった第5局で勝利し4勝1敗で防衛、名人戦3連覇を果たした。
蒲郡市は西浦温泉「旬景浪漫 銀波荘」が第6局の会場となる予定だった。開催実行委員会は防衛したことで対局がなくなったため、9日の前夜祭を祝勝会に変更した。また、市内巡りは蒲郡を楽しんで観光してほしいと企画した。
応募した人と鈴木寿明市長や開催実行委員会の小池高弘委員長ら200人が出席し、タイトル防衛と3連覇を祝った。藤井名人は「永瀬九段との対戦は、私にとってもすごく楽しみな出来事でした」「この経験をしっかり生かし、これからも取り組んでいきます」とあいさつした。
市内巡りでは、9日に同市竹島町の「海辺の文学記念館」を訪れた。指定管理者で蒲郡クラシックホテル支配人の石原孝康さんの案内を受けた後、和室で竹島を見ながら抹茶を楽しんだ。その後、観光ボランティアと一緒に近くの竹島橋を巡った。
竹島水族館に移動し、戸舘真人副館長の説明を聞きながら、館内を散策した。深海魚と触れ合える「さわりんプール」でタカアシガニやオオグソクムシに触ったり、ウツボの展示コーナーを見たりして水族館を満喫した。藤井名人は「普段、まったく見ることがない景色が見られてすごく楽しめました」と笑顔で話した。
10日は名鉄蒲郡駅で蒲郡線の電車と記念撮影した後、三河鹿島駅まで乗車した。鉄道好きと知られる藤井名人は喜んでいた。また、金平町の「形原温泉あじさいの里」でアジサイを鑑賞したほか、銀波荘の対局室を見学したり、館内で勝負スイーツとドリンクを堪能したりした。
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愛知県蒲郡市生まれ。2020年、地元蒲郡が好きで東愛知新聞社に入社。同年から蒲郡担当、市政や地域行事、文化など全般を取材。ドローンを使って東三河の名所を空撮したルポ「大二朗記者の空からの訪問」を不定期連載。これまで、三河大島や三河国分尼寺跡、日出の石門などを空撮してきた。ドローン技術向上のため、国家資格「一等無人航空機操縦士」を24年に取得。読者の皆さんが楽しんでもらえる記事と記憶に残る写真を掲載できるよう、日々、頑張っていきます。
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