原爆に関する講演会が15日、新城市の「市商工会館」であった。約40人の聴衆を前に、6歳のときに広島で被爆した市内在住の黒田レオン(本名・武儀)さん(86)が体験を語った。
黒田さんは1945年8月6日朝、爆心地から1・6㌔の自宅で被爆した。「一瞬で何が起こったか分からなかった。ピカッとした光の後、とてつもない爆風が襲ってきた」
自宅は倒壊を免れ、一緒に住んでいた家族とともに生き残った。自宅は救護所となり、大勢のけが人が運ばれた。だが、工場に働きに行った13歳の叔父が帰って来ず、探し回ったたという。数日後に戻ってきたが、26歳で亡くなった。「スポーツマンで自慢の叔父だった。ある日突然動かなくなった。そういう人が広島では多い」と話した。「戦争で涙ばかり見てきた。絶対にやってはいけない」と呼び掛けた。
参加した渡邉佑絃さん(18)は「壮絶な状況で想像がつかない」と絶句した様子だった。
黒田さんは、7月に米ラスベガスで開かれる退役軍人の集会で基調講演をするという。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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