豊橋商業高校生を対象に起業マインドを学ぶ特別プログラムが9日、始まった。将来に向けて「自分で道を切りひらく力」をつけてもらう。今月下旬には起業アイデアを考えるワークショップを開く。
起業家育成プログラムなどを提供する豊橋市の「Lirem」との初の共催企画。同社の篠原海斗さん(25)は「企画した事業実現プログラムの高校生の参加は10%以下。社会にインパクトがある年代で、起業の選択肢を知るこことに意味がある」と力を込める。
講師として登壇したのが、三遠地域で活躍する起業家2人。Lirem社長の籔内龍介さん(25)はオンラインで「しくじり籔内」と題し、起業のいきさつや失敗談を話した。豊橋技術科学大学在学中、市内の喫茶店と大学生をつなげるアプリ「Caffet(カフェット)」を仲間2人と開発したが、掲載企業を集められなかった。その後の地道な営業の結果、16店舗に掲載してもらえた。「人とのつながり、仲間の大切さを知った」と振り返った。浜松市を拠点に高校生向けの求人サイトを運営する「高卒採用バンク」社長の遠藤隼聖さんの講演もあった。
豊橋商業は起業プログラムのほかに、より実践的に商品企画を学ぶプログラムにも力を入れている。間瀬泰宏校長は「地元で活躍する人材を育てたい。起業を進学や就職と並ぶ第三の柱にしたい」と期待する。今後は「校外に羽ばたいてほしい」と、高大生向けの価値観創出プログラム「火―Okoshi」などの参加を促していきたい考えだ。
1年生の小林夢依さんは「親が自営業で起業について興味があった。スキルより、強い意志が必要だと学んだ」と話した。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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