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【豊橋新アリーナ】住民投票は賛成多数で結了、長坂市長「重く受け止める」
豊橋市西小池町の結婚式場。午後8時、ネットニュースで賛成多数の確実が伝えられると「新アリーナを求める会Neo」の小林佳雄代表と「新アリーナ・豊橋公園整備を応援する会」の竹内裕二代表は画面を何度も確かめながら固く握手を交わした。
小林代表は「勝てるとは思わなかった。確実の一報を受け、『うそみたい』と叫んでしまった」と興奮気味に語った。
5月下旬に賛成派グループを立ち上げ、事業継続の必要性と新アリーナの魅力を多くの市民に説いて回った。「一時はもうアリーナがなくなってしまうのかと追い詰められる気持ちにもなった。結果を受け『助かった』と思った」と振り返った。
今後は「賛成反対の両派でそれぞれ課題感を抱えていたと思う。駐車場確保や興行時の周辺渋滞など、指摘された課題は改善策なども要望したい」と前向きに語った。
新アリーナの魅力について「コンテンツが山ほど詰められる宝の箱だ。若者たちもアリーナのすごさを感じ、一緒にコンテンツを生み出してくれたらうれしい」と期待した。
新アリーナに反対していた「豊橋公園の緑を未来につなぐ市民の会」の藤田茂樹共同代表はネットニュースで一報を見て「ショック。意外だ」と話した。
新アリーナ計画に対して14日にあった調査委員会での事業者の話を聞き、「想定していたよりも非常に悪い事業だと思った。浅井市政の時に示された仕組みと、今回の提案はあまりにもかけ離れている。事業費が大きく膨らんでいることに危惧を感じた。これを認めるんだな、と」と述べたうえで「ショックだが、それ以上に豊橋市の未来が心配だ」と懸念を示した。
敗因は、参院選と重なったことで投票直前まで争点を訴えられなかったことや、長坂尚登市長がなぜ契約を解除するのかの情報が出なかったことなどを挙げた。「市の情報は、契約を解除しなければならないという内容がなかった。計画決定の過程に問題がある、これを明確に言わなければいけない」と語った。
今後は「住民訴訟もある。もし何か別の話があれば、大きな問題があるんだということを言わなければならない。努力していく」と述べた。
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