三河地域の伝統芸能の継承に取り組んでいるNPO法人「三河三座」が「親子能楽教室」を豊橋市東小池町の「文化サロン汽水域」で開いた。最終日の20日、能舞台で発表会があった。
市の「伝統文化こども教室」の連携企画で、文化庁に採択された親子教室。能や文楽、歌舞伎などさまざまな催しや情報発信をしている三河三座が、700年にわたる日本の伝統芸能に親しんでほしいと企画した。
講師は古典作品を演能するほか、小規模公演「能楽らいぶ」など新しい能の創作に取り組む能楽師の中所宜夫氏。教室では能の歴史や礼儀作法、演じる際の基本動作を学んだ。身構えや足の運びを習った後は、能の詞章(ししょう)に節をつけて声を出す謡(うたい)や舞の部分を短い作品にした仕舞(しまい)を体験した。
最終日には親子13人が参加。参加者は大きな声と丁寧な所作で「玄象」「老松」の2演目の「謡」と「仕舞」を披露した。参加した市立牟呂小学校2年の中嶋葵さん、栄小学校2年の金子茉央さんは「面白かった。謡をすべて覚えるのが難しかった」と笑顔を見せた。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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