蒲郡市などは24日、学生から設計アイデアを募集していた同市三谷町の若宮公園にあるトイレについての2次審査(最終審査)を、神明町の蒲郡信用金庫本店で開催した。大阪大学大学院(大阪府)の学生3人が考えたデザイン「公園・まち・海を望む大きなトイレ」を選出した。
海岸に面した公園のトイレは40年前にヨットをイメージして建築されたが、老朽化やバリアフリーの対応のため、建て替えることになった。
市はバリアフリーの改善だけでなく、海や温泉など三谷町の魅力を身近に感じられるトイレにするため、柔軟な発想を持つ学生から設計アイデアを募ることにした。
これまで、名鉄蒲郡線の西浦駅待合所などを学生対象の公募型設計競技(コンペ)で決めたことを参考に、今回、「一息つこうか 潮風抜ける この場所で」をテーマにした学生コンペを企画した。
建築を学ぶ国内外の学生から231作品が集まり、7月に市民会館であった1次審査で6作品まで絞った。
2次審査は選ばれた学生が、審査員で名古屋市にある一級建築士事務所代表の高野洋平さんらに、デザインへの思いや建設に関する費用などを説明した。結果、大阪大学大学院の関友也さん、清水錬さん、寺岡知輝さんによる作品が選ばれた。
「公園・まち・海を望む大きなトイレ」は近くの海風が体感できる作りとなっている。今年度中に実施設計などに取り組み、26年9月末の完成を目指す。
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愛知県蒲郡市生まれ。2020年、地元蒲郡が好きで東愛知新聞社に入社。同年から蒲郡担当、市政や地域行事、文化など全般を取材。ドローンを使って東三河の名所を空撮したルポ「大二朗記者の空からの訪問」を不定期連載。これまで、三河大島や三河国分尼寺跡、日出の石門などを空撮してきた。ドローン技術向上のため、国家資格「一等無人航空機操縦士」を24年に取得。読者の皆さんが楽しんでもらえる記事と記憶に残る写真を掲載できるよう、日々、頑張っていきます。
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