「第35回イグノーベル賞受賞式」が現地時間18日に米ボストン大学で開かれた。県農業総合試験場と京都大学が共同研究し、2019年に発表した「シマウマ模様の塗装による牛の吸血昆虫対策」が生物学賞を受賞した。日本の研究者の受賞は19年連続。
牛の体をシマウマのようにペイントすると、アブやサシバエなどの吸血昆虫に刺されることを減らす効果があることを解明した。
黒毛牛に、白のしまを描いた白しま牛が実験対象。ペイントのにおいで虫が来ない可能性があるため、黒のしまを描いた黒しま牛と、何もしない牛で飛来する虫の数などを比較した。この結果、白しま牛は、黒しま牛、しま無し牛に比べ、虫の数は半減した。また、虫を追い払う動きをした回数も少なく、ストレス軽減にもつながっているとしている。
牛が虫に刺されると、食事や休息が妨げられ、生産性に悪影響が出る。さらに、牛白血病などに感染するリスクがある。これまでの虫対策は主に殺虫剤が使われてきたが、薬剤に抵抗力のある虫が発生するという問題もあった。
研究は2017~18年。論文の筆頭執筆者は、当時の県農業総合試験場職員だった児嶋朋貴さん。
大村秀章知事は「チームで研究に携われた皆さま、誠におめでとうございます」とたたえ「これからも人々を笑わせ、そして考えさせてくれるユニークな発想を持ちながら、農業の問題解決に資する新技術の開発に取り組んでいくことを期待します」と話した。
イグノーベルは1991年にノーベル賞のパロディーとして始まった。
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1959年東京都生まれ。山田一晶編集長に声を掛けてもらい、2024年5月に入社した。それまでは別の新聞社に勤務し、名古屋、岐阜、東京などで記者をしていた。事件取材が長かったが、東京では食文化、社会保障といった分野の取材も経験。介護など生活に密着した記事の重要性を実感した。趣味は街歩きと山歩き。東海道五十三次を歩いている。目標は東京―京都間の完歩。テント泊の登山にも憧れているが、三河の低山巡りがメイン。ミステリー、歴史小説を愛読。名古屋支局で愛知県政を担当している。人口減少、地域活性化の課題などを取材しながら、東三河の魅力を発信していきたい。
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