愛知大学同窓会豊橋支部は学生と協力し、豊橋校舎で開く学園祭(11月2~3日)で、昨年に続いて能登半島支援活動をする。今年は石川県志賀町の特産品に加え、珠洲市で生産される塩も取り扱う。
支部長の川原元則さんが今年8月、学生たちを連れて志賀町でボランティア活動をした。いまだにブルーシートがかかった状態の家があったほか、災害ごみの片づけができていない世帯もあり、復興途上の現状を知った。活動の合間に珠洲市にある能登製塩の高山千絵社長(55)と知り合ったことが縁で、塩の販売を決めた。
能登製塩は、海水を沸騰させない独自の「非直火式低温製法」で生産している。深みのあるまろやかなうまみが特徴で、「奥能登海水塩」の名前で販売している。能登半島地震で被災し、その後の豪雨もあって、前社長は心労がたたって急死した。それを友人で広島県に住んでいた高山社長が移住して引き継いだ。この心意気を愛知でも伝えたいと販売する。100㌘1000円。
学生たちは「石川に行き、復興がまだまだ進んでいない現実を知った。少しでも多くの塩や特産品を販売し、支援につなげたい」と張り切る。川原さんは「塩は粒が大きく、煮物の味付けや刺し身につけてもおいしいのでお勧めです。多くの人に学園祭に足を運んでもらい、能登の現状を知ってほしい」と話す。
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1973年生まれ、豊川市出身。建設業界に勤務後、96年に入社。2022年から豊川市を担当している。趣味は美術館巡り。ポッドキャストでラジオを聞くのも好きで、さまざまな番組を楽しんでいる。
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