【豊橋】神秘的なインド細密画 アリさんが個展

2025/09/29 00:00(公開)
作品を紹介するアリさん=ギャラリー【S】で
作品を紹介するアリさん=ギャラリー【S】で

 日本を拠点に国内外で作品発表を続けるインド出身のミニアチュリスト(細密画家)、モハメッド・アリ・カーン・ゴーリさんによる「インド細密画展」が、豊橋市向山東町の「ギャラリー【S】」で開かれている。古代インドの伝統画法で描く神秘的な作品が楽しめる。10月1日まで。

 

 1961年生まれ。5歳で絵筆を取り、12歳の時に独学で細密画技法をマスターした。千葉県が制作拠点で、昨年5月には栃木県の那須に自身の作品を常設する「ライラアートミュージアム」を開設した。

 

 豊橋では2007年から個展を続ける。今回は44点を発表した。インドにあるイスラミック様式の建築物に彫刻された花をミニアチュールにアレンジした作品や、作者の好きな鳥を古紙に描いた作品、豪華に描いたヒンズー教の幸運の神「ガネーシャ」は、【S】では初のお披露目。インドの古典楽器、貝殻に梵字をデザインした作品、インドシルクや細密画紙に描いた象や凱旋の様子、「カーマ・スートラ」をアレンジした女性像などを額装した。

 

 注文から届くまでに9年かかるという「タントラ」も展示。インド古来の占星術をベースにサンスクリット文字をアレンジして描く豪華な作品で、鮮やかな色彩、極細の筆で丁寧に描きこんだ模様が目を引く。

 

 全国に多くのファンがいるアリさん。作品の解説も楽しい。

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田中博子

 愛知県豊橋市生まれ。大学卒業後、校閲記者として入社。1年後に報道記者に転身した。2020年から報道部長。芸術、福祉、経済・奉仕団体などを担当する。趣味は、かなりジャンルに偏りのある読書と音楽鑑賞。思考のそっくりな一人娘と趣味を共有している。

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