豊橋青年会議所の元会員らが28日、2005年度の市民参加型イベントで豊橋総合動植物公園(のんほいパーク)に埋めたタイムカプセルを掘り起こした。参加者らは20年越しに開封した手紙を読み直し、懐かしそうに当時を振り返った。
当時の豊橋JCが「親子の絆」をテーマに、子育てと教育に関する市民参加型イベントとして企画した。座学や海岸での砂の彫刻作りに続き、最終ステージとして20年後の家族へのメッセージをつづった手紙などをタイムカプセルに収めて園内に埋めた。
場所は遊園地の一角、JC会員らで記念植樹したヤマボウシの隣。掘り起こした金属製のカプセルは長さ約1・2㍍、直径約20㌢でボルトなどで固定、周囲は防水用の箱で覆った。参加した約50家族がカプセルに手紙などを収めた。
この日は当時の会員と連絡が取れた一般参加の約30家族が立ち会った。地中から掘り起こしたカプセルを開封するとビニールの密閉袋に守られた手紙や写真、子どもが描いた絵などが次々と出てきた。
豊橋市内の河邊功典さん(59)は、当時は小学5年生だった長女宮越聖菜さん(31)らと来た。子を持つ親となった聖菜さんは、父の手紙を見て「31歳の自分や妹を案じてくれた文面に感激した」と涙をにじませて喜んだ。
当時理事長の安達道行さん(58)は「思い出話に花を咲かせ、親子の絆を深めてほしい」と語った。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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