中古車椅子を新品同様に整備し、海外の必要とする人たちに使ってもらおうと、豊橋西ライオンズクラブは長年、「車いす寄贈事業」に取り組んでいる。今年度は豊橋工科高校の協力で9月から作業を開始、3回目の15日は合同事業として豊橋北ライオンズクラブの会員も作業に加わった。
2005年から東南アジアへの寄贈を続け、一昨年度には戦禍のウクライナへ送った。今年度はカンボジアを予定している。
福祉施設や介護業者のレンタル品など、不要となった車椅子を集め、生徒らと直して海外へ贈る活動。累計台数は1568台にのぼる。
この日は豊橋西LCから道端智弘会長ら会員と豊橋北LCから山本健二会長ら会員有志、指導にあたる「車いす工房Kファクトリー」の中村克也さん、ロボット工学科3年生4人と担当の岸岡哲教諭が参加した。約30台の車椅子を運び込み、学生らがタイヤの取り替えや部品交換、ブレーキ調整、手すりの付け替えや椅子部分の張り直しなどを担当した。LC会員らは汚れ落としなどに励んだ。
生徒の佐々木隼斗さんは「楽しく作業できた。自分が整備した車椅子が海外で役に立てるのがうれしい。実習を通してボランティアができた」などと話した。道端会長は「初めての北クラブとの合同作業。今後も大人数で楽しく奉仕をしたい」と語る。
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愛知県豊橋市生まれ。大学卒業後、校閲記者として入社。1年後に報道記者に転身した。2020年から報道部長。芸術、福祉、経済・奉仕団体などを担当する。趣味は、かなりジャンルに偏りのある読書と音楽鑑賞。思考のそっくりな一人娘と趣味を共有している。
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