豊橋市の豊橋公園で27日、昨秋から休止中の「多目的屋内施設(新アリーナ)と公園東側エリア整備運営事業」が再始動した。これに伴い、新アリーナを建設する豊橋球場跡の解体作業にも着工した。今後は仮囲いなどを設置した上で11月上旬にも解体作業が始まるという。来年9月末に完了し、新アリーナ本体工事へ入る見通し。
この日は午前8時半から事業者「豊橋ネクストパーク」の作業員らが現場周辺での仮囲い設置や重機搬入のための段取りに着手した。西側の通用口では鉄板を敷き、重機の通路を確保する作業が進んだ。
市と同社によると当面は仮囲い設置と雑草除去などの環境対策を並行する。早ければ11月上旬にもグラウンド側からスタンドなどの解体を順次開始するという。
新アリーナ整備を巡っては、昨年11月の市長選で事業解約を掲げた長坂尚登市長が当選、同月21日に工事休止した。今年7月の住民投票で事業継続が決まり、今月6日付の変更契約で工事再開が決まった。
新アリーナは2029年7月完成、同年10月の開業を目指す。多目的広場やこども広場、テニスコートや相撲場などは31年3月までに完成予定で、順次供用開始する。
これまでの休止期間は約11カ月に上る。今後は事業者から遅延損害金の請求を受け、支払額を確定する協議に入る。
長坂市長は27日の定例記者会見で「事業者との協議は今後進める。まだ決まっておらず、スケジュールなど明確には答えられない」とした。工事再開について「事故のないよう安全確保と周辺環境への影響にも配慮したい」と述べた。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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