特別展「埴輪大相撲豊川場所」が、豊川市桜ケ丘ミュージアムで開かれている。力士の形をした埴輪35種が全国から集まった。11月30日まで(祝日を除く月曜休み)。
同市大木町の「念仏塚5号墳」からは多彩な形象埴輪が出土している。その中に力士の形をしたものがあることから、全国から古墳時代の力士埴輪を一堂に集め「豊川場所」を開くことにした。
力士全体の形が分かるものから、破片などから力士と推定されるものまである。片手を上げて土俵入りの姿をしているものや、手を前に出して四つに組んでいる姿を表現したものなどが並ぶ。
福島県泉崎村の原山1号墳から出土した埴輪は全体が残っており、右手をあげ、左手を腰に添えて、土俵入りの姿を表現している。豊川市の念仏塚5号墳から出土した埴輪は、一部が欠損しているが、前に向かって突き出す腕が分かり、組んでいる様子を再現したとみられる。足の一部、頭部のみのものもある。
古墳時代の力士の役割は「農耕の吉凶を占う儀式」「葬送儀礼の一部」などを担当したとの説がある。今と同じ裸でまわしをしていたと考えられている。
ミュージアムの担当者は「数多くある埴輪の中でも力士だけを集めた珍しい企画。来場して古墳時代を感じてほしい」と話す。一般800円、小中高大生400円。
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1973年生まれ、豊川市出身。建設業界に勤務後、96年に入社。2022年から豊川市を担当している。趣味は美術館巡り。ポッドキャストでラジオを聞くのも好きで、さまざまな番組を楽しんでいる。
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