豊橋のワール・ウインド・アイエフ、国内初の陸上ドローンを開発 人の目線で360度撮影が可能

2025/11/06 00:00(公開)
開発した陸上ドローンと原田社長、加藤直樹専務㊨

 人の目線の高さで360度の映像が撮影できる「陸上ドローン」を、豊橋市駅前大通2のベンチャー「WHIRL・WIND・IF(ワール・ウインド・アイエフ)」が開発し、販売を開始した。併せて、このドローンを使った映像制作サービスも提供する。空中や水中で撮影するドローンはあるが、陸上は国内初という。

 

 無線操縦で安定走行できる車体に長さを変えられる棒を取り付け、棒の上に360度の映像が撮影できるカメラを取り付けた。棒の高さを変えることで子ども、大人、動物など、さまざまな目線の動画が撮影できる。

 

 アパートやマンション、一戸建てなどのルームツアーでは、オンラインで自宅にいながら部屋の雰囲気がリアルに分かる。パソコンやスマートフォンで見れば360度見られる。さらにVRゴーグルで見れば、よりリアルになる。

 

 他に保育園、老人ホームなどの施設、観光地の紹介などに活用できる。道路や公園を日中と夜間に撮影して比べることで、交通安全や防犯の啓発に役立つ。

 

 人が360度カメラを持って撮影すると撮影者自身が映り込んでしまうが、このドローンを使えばその問題を解消し、よりリアルな映像を制作できる。

 

 今後は車体を改良し、階段やがれきの中でも移動できるようにする。これにより災害現場や原発事故現場での撮影が可能になり、使える場所が増える。ルーム紹介でも階段の昇降ができれば、リアルさが増す。陸上ドローンを使った映像制作は30万円から受け付ける。本体価格は65万円から。

 

 原田伸一社長(43)は、公務員や介護など、さまざまな職業を経験し、個人事業主を経て今年3月に同社を設立した。「米国でも1台が活躍している。ニッチな分野ですがニーズがあると感じている。リアルに撮影できるメリットを訴え、市場を開拓していきたい」と意気込む。問い合わせや見本の動画は専用サイトから。

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竹下貴信

1973年生まれ、豊川市出身。建設業界に勤務後、96年に入社。2022年から豊川市を担当している。趣味は美術館巡り。ポッドキャストでラジオを聞くのも好きで、さまざまな番組を楽しんでいる。

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