徳川家にゆかりのある豊川市御津町の大恩寺で、本堂の大規模修理が完了した。16日に落慶法要が営まれ、再建に関わった関係者や檀家ら約100人が完成を祝った。
同寺は県指定有形文化財の「山門」や国指定重要文化財の「曼陀羅(まんだら)図」など数々の寺宝で知られる名刹(めいさつ)だ。1444年に荒廃していた浄光院を再興し、90年に現在地に移転。寺の移転にあたって松平親忠(松平家第4代当主)の援助を受け、松平家の保護を受けた。その大恩があることから、「大恩寺」に寺名を改めた。
今回は、約1万6000枚の屋根瓦を全面的にふき替え、銅板など傷んだ箇所を修繕して雄大な姿をよみがえらせた。頭上を飾る人天蓋(てんがい)を解体修理し、金箔を塗り直した。工期は約1年。中島教英住職は「2002年の大規模修理で人天蓋などが手つかずで、心残りだった。無事完成したので満足。支えてくださった関係者に感謝したい」と話した。
下ろした瓦は、本堂前に設置されているモニュメントに活用された。そこには浄土宗の教えが書かれている。「大恩寺の歴史や教えを後世に残していきたい」と話した。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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