蒲郡市はこのほど、市民が気軽に立ち寄れる活動拠点「みらキャンベース(仮称)」を同市元町の古民家を活用して開設した。蒲郡駅周辺に市民の活動拠点を整備する事業「がまごおり『みらいキャンバス』」の一環だ。
市は2031年度末までに、老朽化した図書館と市民会館のホール機能に、生涯学習センターや子育てといった新たな機能を集約した新施設を駅周辺に建設し、市民の活動拠点にする。
計画には「図書館」「ホール」「生涯学習」「子育て」の4機能に加え、これまでにないサービスを生み出し、市民とともに作り上げる「共創」の機能を取り入れ、地域資源の発見やまちの活性化などにつなげる考えだ。
そこで今回、基本構想の策定などで開いてきたワークショップの意見やアイデアを参考に、市民が自由に過ごし、活動できる場を提供する目的で「みらキャンベース」を企画した。市民には利用を通して計画への興味、関心を深めてもらう。
開所を記念し、オープニングイベントが開かれた。子どもから大人まで40人が参加し、事業関係者から活動拠点整備の重要性などの説明を受け、「みらいキャンバス」についての知識を深めた。
また、学習環境デザイナーの山内佑輔さんをゲストに招き、「『つくる』って一体なんだろう?」をテーマにしたワークショップを開いた。山内さんは、挑戦する中で生まれる人とのつながりの大切さなどを伝えた。
市教育政策課の職員は「みらキャンベースを通して『共創』の輪を広げていきたい。市民には気軽に利用してほしい」と期待を込めた。
市は23日、「がまごおり『みらいキャンバス』」基本計画の説明会を市民体育センターで開いた。40人が参加した。
市教育政策課の職員は、計画の概要を紹介。特に開館時期や事業手法を「DBO方式」としたこと、総事業費は約187億円を想定していることなどを説明した。
市民からは駐車場の問題や学習スペースの在り方などについて質問が出た。市職員は「今後、検討していく」などと述べた。
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愛知県蒲郡市生まれ。2020年、地元蒲郡が好きで東愛知新聞社に入社。同年から蒲郡担当、市政や地域行事、文化など全般を取材。ドローンを使って東三河の名所を空撮したルポ「大二朗記者の空からの訪問」を不定期連載。これまで、三河大島や三河国分尼寺跡、日出の石門などを空撮してきた。ドローン技術向上のため、国家資格「一等無人航空機操縦士」を24年に取得。読者の皆さんが楽しんでもらえる記事と記憶に残る写真を掲載できるよう、日々、頑張っていきます。
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