豊橋遺族会連合会は23日、豊橋市向山緑地の平和の塔前で戦没者追悼式典を開いた。遺族や近隣の高校生ら約120人が参列し、戦没者の霊を慰めた。
遺族会連合会の田中剛会長(81)は「空襲などで多くの命が奪われた。終戦から80年がたち、現在は戦争で命を落とすことはない。今の平和は尊い犠牲の上に築かれたことを忘れず、希望に満ちた社会づくりに努めたい」と犠牲者の冥福を祈った。
長坂尚登市長は「終わりのない武力紛争が世界中で続いている。戦争を知らない世代が大多数を占める現在、命の尊さや平和の大切さを語り継ぎ、恒久平和の実現を使命としたい」と述べた。
式典には遺族や地元議員らが参列したほか、県立豊橋東高校と私立豊橋中央高校の生徒13人が運営に参加した。参列者は献花台へ次々と花を手向けて故人を悼んだ。
戦後80年の今年は平和の塔建立から60年の節目に当たる。塔は戦後20周年記念で建てられ、日清戦争から太平洋戦争の戦没者5552人と空襲などの犠牲者をまつっている。式典は8月の終戦記念日に合わせて開いてきたが、2年前から暑さ対策で秋に開催している。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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