蒲郡市立竹島小学校の6年生48人が11日、平和教育授業を受けた。市は2022年に「非核平和都市宣言」するなど、積極的に平和教育に取り組んでいる。
授業は語り部から戦争の実体験を聞き、平和の大切さを学ぶ機会として企画された。この日、太平洋終戦時に蒲郡南部国民学校(現市立蒲郡南部小学校)の児童だった三村美千子さん(90)、酒井広美さん(87)を招いて話を聞いた。
2人は、戦時中の学校生活や戦後の竹島周辺地域に焦点を当て、児童に当時の状況を伝えた。戦時中の食料事情をはじめ、蒲郡側から見た豊橋、豊川の空襲の様子や、戦後に竹島周辺が米軍の保養地「竹島レストセンター」として接収され立ち入りが厳しく制限されていたこと、アメリカ人の雰囲気などを紹介した。
児童は、普段訪れている竹島周辺が立ち入り制限されていたことを知り、戦争の悲惨さと平和の重要性について理解を深めた。最後に三村さんらは「戦争はやるのは簡単だが、止めるのは大変です。絶対に戦争はしてはいけない」と伝えた。
話を聞いた近藤佑多朗さんは「今と戦争当時の生活風景の違いを学べました。これからは、当たり前の平和を大切にしていきたい」と話した。
購読残数: / 本
愛知県蒲郡市生まれ。2020年、地元蒲郡が好きで東愛知新聞社に入社。同年から蒲郡担当、市政や地域行事、文化など全般を取材。ドローンを使って東三河の名所を空撮したルポ「大二朗記者の空からの訪問」を不定期連載。これまで、三河大島や三河国分尼寺跡、日出の石門などを空撮してきた。ドローン技術向上のため、国家資格「一等無人航空機操縦士」を24年に取得。読者の皆さんが楽しんでもらえる記事と記憶に残る写真を掲載できるよう、日々、頑張っていきます。
週間ランキング
日付で探す