地元住民が2車線化反対 豊川稲荷大駐車場から豊川稲荷前交差点までの4車線の市道

2025/12/25 00:00(公開)
4車線から2車線にする計画のある市道
4車線から2車線にする計画のある市道

 豊川市のJR豊川駅西口前広場から幸町交差点までの道路約500㍍区間を4車線から2車線にする計画に対し、地元の幸町町内会が、豊川稲荷の大駐車場が付近にある幸町交差点から豊川稲荷前交差点までの西側約250㍍の2車線化に反対している。町内会区長の三木光司さんがこのほど、車線数減少を中止することを求めた申入書を市へ提出した。一方で東側の2車線化は来年10月までに工事を終える予定という。

 

 この道路は、東側が県道、西側が市道になっており、約70年前に拡幅工事をして4車線になった。2018年度に都市計画の見直し指針が出された。その後、豊橋市で4車線の道路の信号のない横断歩道で、高校生がはねられ死亡する事故が起き、県警が信号のない横断歩道は2車線までにする方針を示した。

 

 さらに豊川稲荷で72年ぶりの御開帳が2026年に開催されることになり、市は歩道部分を広げてにぎわいづくりにつなげる取り組みを進めたい考えだ。交通量は2車線にしても問題がないと判断した。市都市計画審議会で計画変更が承認され、県が最終決定する。

 

 幸町では、「2車線にしても問題がない交通量と市は説明しているが、実際は朝夕に渋滞している時がある」「1月は初詣客は多いが、2~12月は地域の生活道路の機能が高い。あえて車線を減らす意味はない」「歩道が広くなれば脇道へ出入りする車と歩行者や自転車との交通事故のリスクが高くなる」「私たちが反対している区間には信号のない横断歩道はなく、現状で安全性に問題はない」「豊川稲荷の三が日の初詣客は155万人としているが、住民感覚では7万人以下と推測される。御開帳の参拝者数の目標も過大すぎる。このために歩道を整備する必要はない」などと指摘した。

 

 市都市計画課の担当者は「計画として決まっても、実際の工事は住民の理解がなければ始めることはない。姫街道の飯田線と名鉄踏切のアンダーパス化も、計画から着工までは数十年かかっており、住民の理解が進んだことで工事が始まった。住民の皆さんに丁寧に説明し、理解してもらってから着工したいと考えている」とする。

 

 三木さんは「計画を知った多くの住民から、絶対に車線を減らさないでほしいとの要望を受けている。意味なく車線を減らす必要はない」と強く訴えた。

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竹下貴信

1973年生まれ、豊川市出身。建設業界に勤務後、96年に入社。2022年から豊川市を担当している。趣味は美術館巡り。ポッドキャストでラジオを聞くのも好きで、さまざまな番組を楽しんでいる。

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