豊橋技術科学大学は次期学長選考・監察会議(24日)で、現職の若原昭浩学長(63)=電気・電子情報工学=を学長候補者と決めた。若原学長は25日に記者会見し、開学50周年や新規プロジェクトなど2期目へ向けた抱負を述べた。今年度内に文部科学省の認可を経て正式に就任する。任期は来年4月1日から4年。
若原学長は昨年5月に死去した寺嶋一彦前学長の後任として、学長代行を経て学内選考で今年1月に就任した。同大卒業生として初の学長。
学長選任について「卒業生の一人として開学理念を引き継ぎ、寺嶋前学長が掲げた運営方針を推進してきた。来年度は開学50周年を迎える。社会課題の解決やそれを担う人材育成を進めたい」と次の半世紀へ向けた基盤づくりを掲げた。
具体的には次世代半導体やセンサー技術の知見を生かし、新年度から新事業支援の仕組みづくりに取り組む。12月に採択された「科学技術振興機構」(JST)の共創支援プログラムでは、豊橋信用金庫や近隣自治体などと連携し、大学が持つ技術と知見を生かし、農業課題の解決と社会実装を進めたい考えを示した。
若原学長は「これら研究拠点事業と併せ、社会人のリカレント(学び直し)など知のアップデートにつなげる人材育成も進めたい。地域や産業界とのつながりをさらに強化し、新たな拠点事業も生み出したい」と意欲をみせた。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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