【蒲郡】視力測定の概念を刷新|ニデックが片目隠さぬ測定器発売

2026/04/18 00:00(公開)
新発売されたPHANTOMによる測定=ニデック本社で
新発売されたPHANTOMによる測定=ニデック本社で

 蒲郡市に本社を置く眼科医療機器大手「ニデック」は、視力測定の概念を刷新する「オープンフィールドレフラクションシステム PHANTOM(ファントム)」を発売した。従来の検眼はレンズなどで視界を遮り片目ずつ行うのが一般的だったが、新製品の特徴は目の前に遮蔽(しゃへい)物を置かず、日常生活に近い両眼視の状態で屈折度や視力を測定できることだ。

 

 目の屈折度を測定する際、片目を隠すことなく両目同時に測定する。その測定結果をもとに、両目を使った状態で見え方を確認する自覚測定をすることで、日常生活で使いやすい度数により近い結果を得られることが期待できるという。

 

 また、従来は二つの測定器を使用し、検査に約10分かかっていたが、PHANTOMは1台で完結させるため、測定時間は3~4分になり、被検者のストレスや疲労軽減につながる。

 

 同社が20~40代を対象に実施した意識調査では、片目を隠した測定に62・1%が「見え方がいつもと違う」と感じ、約半数が「正しく答えなければならない」というプレッシャーから疲労やストレスを抱えている実態が浮き彫りになった。PHANTOMの活用により、こうした心理的・身体的負担を軽減し、より短時間で日常生活に適した精度の高い測定結果を得ることが可能となる。

 

短時間で負担軽減、現場のニーズ応える

 

 2050年には世界人口の約半分にあたる約50億人が近視になるとの予測もある中、視環境の改善は生活の質(QOL)向上に直結する重要な課題だ。国内の深刻な人材不足やインバウンド需要への対応といった医療・小売現場のニーズにも応える。

 

 世界100カ国以上に製品を輸出する同社は「三つのアイ(気概・違い・世界)」を基本姿勢に掲げている。地元企業が技術力と柔軟な発想で開発した次世代機は、検眼の未来を切り開く大きな一歩となりそうだ。

 

 同社事業戦略本部の松山彰吾プロダクトマネジャーは「100年以上にわたり変化しなかった片眼での視力検査を、ニデックの技術で革新させた。受検者の負担が減り、検査がより身近なものになればうれしい」と話した。

 

 価格は一式915万円。サイズは横574㍉、縦782㍉、高さ564㍉。日本語や英語、スペイン語、中国語、韓国語など計9言語の音声ガイドを収録している。問い合わせは、ニデック(0533・67・6611)へ。

本体(提供)
本体(提供)
続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。

山田一晶

1967年三重県生まれ。名古屋大学卒業後、毎日新聞社入社。編集デスク、学生新聞編集長を経て2020年退社。同年東愛知新聞入社、こよなく猫を愛し、地域猫活動の普及のための記事を数多く手掛ける。他に先の大戦に詳しい。遠距離通勤中。

最新記事

日付で探す

さわらび会 藤城建設 住まいLOVE不動産 光生会 蒲郡信用金庫 虹の森
東三河に特化した転職サポート ひとtoひと hadato 肌を知る。キレイが分かる。 豊橋法律事務所 ザ・スタイルディクショナリー 全国郷土紙連合 穂の国