豊橋工業高生徒が「ビジネスアイディア甲子園」最終審査に出場

2016/12/16 00:00(公開)
「キャッチリトリ」を紹介する吉田君㊧と成瀬君=豊橋工業高校で
 県立豊橋工業高校電子機械科3年の吉田純君と成瀬三志郎君の2人が、17日に大阪府内で開催される「第15回全国高等学校ビジネスアイディア甲子園」(経済産業省など後援)の最終審査に出場する。同校からの最終審査出場は5年連続の快挙、初の連覇にも期待がかかる。
 コンテストは全国の高校生が対象で、問題解決能力の育成やキャリア教育などとして実施。今年は総数で8483作品の応募があり、書類選考で選ばれた6作品のみが最終審査に出場する。
 2人が考案したのは、ちり取りの先端を改造したアイディア作品「キャッチリトリ」。ちり取りを使う際、ゴミやほこりの取りこぼしが発生してしまうことに着目。原因がちり取りの先端形状に見られる厚みや地面との隙間などにあるとし、先端へ曲線状に加工した薄い透明フィルム(0・3㍉)を取り付けた。ちり取りと接地面の相対角度や授業で習う展開図などを考えながら、試作品の検証実験を繰り返し、取りこぼしをなくす最適な形状を合理的に導き出し完成させた。
 2人は家庭や職場など掃除場面での活躍を期待しており、本番では「お掃除革命」としてプレゼンする。担当の小久保寿也教諭は「専門性を生かし、工業高校らしく仕上がった」と完成度を評価している。
 本番はアイディアの独創性や企画能力、表現力などが審査され、2人は「連覇がかかっている。後輩に流れをつなげるためにもグランプリを目指したい」と意気込みを語った。
 同大会では15年の記念大会となり、同校が2度グランプリを受賞しているなど過去出場成績が評価され、起業教育特別賞を受賞することが決まっているという。
(千葉敬也)
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