豊川市のコミバス運行体系改善に効果

2016/12/27 00:00(公開)
利用者数の多い豊川市民病院のバス停=豊川市八幡町で
 豊川市は26日、市勤労福祉会館で「第31回地域公共交通会議」を開いた。10月1日から改編された市内コミュニティバスの運行体系の効果などについて報告が行われた。
 これまで市総合体育館前、ゆうあいの里を境に東西2ゾーンに分かれ、ゾーンをまたぐ場合は300円となっていた運賃が、10月から変更。利用客数の多い市民病院や市役所のある中心部に「共通ゾーン」が新設され、一律200円で利用できるようになった。
 市は路線・運賃体系の改善により、特に市民病院から西側地区の利用者が増えたことを報告。4~9月と、改編後の10、11月を比べると、便数が減った豊川国府線では減少が目立ったが、体系に変更のない千両三上、ゆうあいの里小坂井、一宮の各線では利用者数が増加した。
 しかし、調査結果から共通ゾーン導入の市民の認知度は34%と低く、10月の利用客数は前年同月比で819人、11月は502人の減少だった。御油地区地域路線(ごゆりんバス)のみ、昨年の同時期の723人から今年は940人に増加。千両三上線はほぼ横ばいだったが、その他の路線は全て前年を下回った。
 この他、運行開始から今年11月までにコミュニティバスの総利用者数が40万人を突破したことや、来年2月16日に音羽文化ホールで音羽、一宮、御津、御油の地域協議会との意見交換会を実施することなどを報告。
 停留所「佃」(豊川駅方面)の位置が、来年3月1日からのだや八幡店前付近に移設されることなどが承認された。
(由本裕貴)
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