昨年秋の叙勲で食品衛生功労として旭日双光章を受章した県食品衛生協会（食協）副会長・今川宏一氏（73）＝豊橋市＝の祝賀会が26日夜、同市花田町のホテルアソシア豊橋で開かれた。同協会や同協会豊橋支部役員、豊橋北ＬＣ会長らを発起人に、関係者約２００人が受章を祝福した。
　壇上の今川氏と妻の可恵さんを前に、発起人代表として五島隆夫・県食品衛生協会会長が登壇。食協の豊橋支部長、県副理事長として、地域の食の安全安心の確保に努めてきた今川氏の人柄や人望、らつ腕ぶりを讃え、「関係者にとっても誉れ。今後も長年の経験を元に、地域社会でのご活躍を」とあいさつした。来賓代表として根本幸典代議士、鈴木孝昌県会議長、佐原光一豊橋市長が祝辞を贈り、家族ぐるみの付き合いを35年以上続ける友人でギニア大使館顧問のオスマン・サンコン氏が喜びを語った。
　今川氏は「受章は県の役員や指導員、事務局など皆さんの力添えでいただいた。体の動く限り、食品衛生向上のため少しでも尽力したい。今後も安心安全の気持ちを忘れず、まい進していきたい」などと謝辞を述べた。席上、今川氏は受章を記念し、豊橋善意銀行へ「社会福祉のために」と20万円を寄付、水野勲理事長に浄財を手渡した。
　式典は地元の「雅會」による三味線演奏で閉幕。続く祝宴では出席者が今川氏の今後一層の活躍を期待し懇談した。
　今川氏は配食サービスなど手掛ける東海食膳協業組合の理事長。２００５（平成17）年に食協の豊橋支部長、07年から県食協の副会長を務める。業界の発展や地域貢献活動に力を注ぎ、豊橋支部と豊橋市の災害時の食品衛生に関する協定締結などにも尽力した。（田中博子）