京都・上賀茂神社と松井画伯コラボ

2017/06/01 00:00(公開)
大作「遺言Ⅱ」などを披露する松井さん=京都・賀茂別雷神社で(提供)
 豊橋市出身で現代フランス画壇を代表する洋画家・松井守男さんの個展「第42回式年遷宮奉賛 フランスの至宝・光の画家 松井守男近作展~祈りのグラデーション~」が、京都市北区の賀茂別雷神社(上賀茂神社)で開かれている。渡仏50周年の節目を迎えた松井さんが10㍍級の新作や透明感ある水彩画を携え、由緒ある神社とコラボレーション。地元はもちろん、各地から訪れた人たちの目を楽しませている。
 松井さんが手掛けた同神社のふすま絵の特別公開と、新・近作の展示を併せて実施。会場では、今月15日に葵祭でお披露目した「葵グリーン」や、現在に感謝し、明るい未来に向かう気持ちを温かみある色彩で優しい光として描く「遺言Ⅱ」を発表した。大作以外に、会場には京都を描いたみずみずしい水彩画なども並べている。
 「京都の寺社で油絵が受け入れられたこと、皆さんに光を感じてもらえたことが喜び」と松井さん。「コツコツと活動を続けた50年。今後は芸術を通して世界の平和への寄与を考えたい。アートでわかり合える世界が目指せたら。今は、絵を通して奉仕する気持ちでいっぱい」と話す。
 今月11日までの会期中は何度も会場に足を運んでおり、4日午後2時からは「松井守男 スペシャル・トーク〈遺言Ⅱを語る〉」(観覧料のみ)も予定している。
(田中博子)
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