豊橋・名豊ギャラリーで「伊奈彦定 鉄道のある風景原画展」

2017/06/16 00:00(公開)
作品を説明する伊奈さん=名豊ギャラリーで
 豊橋市駅前大通2の中部ガス名豊ギャラリー(開発ビル内)で15日、移転オープン記念第2弾「伊奈彦定 鉄道のある風景原画展」が開幕。初日は開場式とギャラリートークを実施、来場者は現代の街並みを走る電車や、電車のあるノスタルジックな情景の絵を堪能した。
 教育者として活動後、作家として地元の文化振興に関わる伊奈さん。82歳の現在も、とよはし市電を愛する会や豊橋交響楽団の顧問として活躍する。自身が原画を手掛け、全国で人気の「市電カレンダー」は来年用の作業が終了、今は再来年用の絵を構想中とか。今展ではこれまで描き溜めた「鉄道のある風景」から自選の44点を展示した。
 開場式では約70人の出席者を前に、伊奈さんが「カレンダー等でご覧になった作品があるかもしれないが、原画の方が趣あると思う。回顧展的な要素が強いが、自分も活動を振り返りつつ元気があれば描き続けたい」とあいさつ。続くギャラリートークでは伊奈さんが作品を順に紹介、時代考証など気をつけて描いている点や、作品の背景などを説明した。
 今回は、今では見ることができない「なつかしの田口線」、最新作を含む市内の「市電のある風景」、豊橋交響楽団有志との海外の旅で出会った電車のある情景を描く「ヨーロッパの路面電車スケッチ」、全国の絵入り葉書の原画といった水彩画に加え、パステル画や油彩画数点も展示する。
 「かつての田口線の姿を特に見て」と伊奈さん。「貴重な路面電車の存在を認識し、大事にし、利用してほしい。動きのある豊橋の風景は実に個性的」と話す。25日まで。午前10時~午後5時(最終日は4時まで)で会期中無休。入場無料。
(田中博子)
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