蒲郡を中心とした三河産地で開発された繊維製品の総合展示会「テックスビジョン２０１７ミカワ」（同開催委員会主催）が17日、蒲郡市港町の蒲郡商工会議所で始まった。繊維関連業者19社が出展し、日常生活に欠かせない存在の製品類を展示したり、市内小学５年生が考案した繊維製品のアイデアも紹介している。入場無料。18日まで。
　今年のテーマは「ステキスタイル」。暮らしの中心に位置づけられている繊維製品を提案しようと付けられた。
　会場では和風をイメージした「ジャパニーズスタイル」や、子ども部屋の「アーススタイル」など４つのコンセプトブースが設けられた。和風では畳部屋に部屋着として三河縞の木綿製品、子ども部屋ではカラフルな色のカバーやクッションなど繊維製品を取り入れて趣向を凝らしたインテリアとなることを提案している。
　ほかにも女性たちの生活シーンに合わせた服飾、光と風をほどよく遮るシェード、三河木綿の服や小物類、ジャガード織物など各社が技術を駆使した製品が展示されている。
　市内の小学５年生２１６人が考えた「こんな繊維があったらいいな」のアイデア紹介も始まった。このうち石渡咲桜さん（北部）の「こぼしたものもすぐすいとって、代わりにいいにおいが出るカーペット」、広浜花梨さん（同）の「ふくだけで手がきれいになるハンカチ」、水野遙日さん（塩津）の「月、星、太陽光発電をする布」の金賞３点はイメージ作品も展示している。
　駐車場では産地バザールも行われ、ふとんやシーツ、クッションなども買い求める人たちでにぎわった。
　18日も午前10時から午後４時まで行われる。
（安藤聡）