東三河８市町村でつくる「東三河ジオパーク構想準備委員会」は、自然遺産の紹介や保全活動に取り組む地域「ジオパーク」の認定を目指すため、構想のテーマを決めるためのアンケートを始めた。テーマは東三河を縦断する断層帯「中央構造線」があることをアピールする３つの候補を挙げ、来年１月19日まで各地で意見を求める。
　ジオパークは大地の成り立ちと豊かな自然や歴史、優れた文化遺産などの見どころ「ジオサイト」として、地域で保全、整備して観光振興に生かしていく制度。東三河では８市町村が一体となって東三河県庁とともに構想を打ち出し、関係機関で推進組織を立ち上げて２０２０年度に日本ジオパーク委員会に申請し、同年の認定を目指している。
　現在は８市町村でつくる準備会が組織され、新城市鳳来寺山自然科学博物館が事務局となって現地で見どころを伝える「ジオツアー」など周知、ジオサイト候補地の調査、ガイドの養成を行っている。
　準備委ではテーマの検討を進める段階で「中央構造線」の紹介を前面にして、「カニのつめを真っ二つ！中央構造線」「中央構造線がつなげる地！『ほの国　東三河』！」「曲がる中央構造線・つながる人と大地」－の３つに絞った。
　アンケートでは住民意見を聴こうと初めて実施。ふさわしいと思うものにチェックしてもらい、意見を募っている。新城市内では同博物館、市役所東館、鳳来、作手の両支所に設置している。東三河の他市町村でも行っている。
　問い合わせは新城市鳳来寺山自然科学博物館（０５３６・35・１００１）へ。
（安藤聡）