東京・武道館で３月にあった「第29回全日本新空手道選手権大会 Ｋ－２　ＧＲＡＮＤ　ＰＲＩＸ」の小学５年生男子の部で王者となり、３連覇を果たした豊橋市立磯辺小学校６年の大槻銀次君(11)＝同市の正道会館健明館所属＝ら３人が15日、市役所を訪れ、山西正泰教育長に好成績を報告した。
　大槻君は同大会の小学３、４年の部の王者。道場に週３～４日通い、この１年間はひざ蹴りの威力を上げ、パンチや蹴りもスピードを強化してきた。
　今大会は、チャンピオンシードでトーナメントに出場。大槻君は「全員対戦経験のない相手だったので、試合が楽しかった」と大器の片鱗（りん）ものぞかせた。小学生最後の今シーズンは「出場する全ての大会をぶっちぎりで優勝したい」と意欲を燃やす。
　また、大槻君は４月に東京タワーメディアセンターであった「第２回全日本空手道選抜大会」でも優勝し、「北斗の拳」で知られる漫画家・原哲夫さんから特別賞も受けた。
　全日本空手道選抜大会では、他にも小２女子の部で同汐田小３年の岩田煌華(きらか)さん(９)が２連覇を達成。岩田さんは「リングの上で戦ったので緊張した」と話し、中学３年男子の部で初優勝した桜丘高１年の白井豪一(つよし)君(15)は「試合に出られるのは先生と親のおかげ。これからも試合で恩返ししたい」と周囲への感謝を述べた。
　山西教育長は「自分の目標に向って、頑張ってください」と激励した。
(飯塚雪)