豊橋市の「NPOまんま」は、家庭訪問型子育て支援「ホームスタート」で、外国人のサポートにも力を入れる。代表の白水洋子さん(61)は「外国人と接するときに、言語の壁を感じる」と、外国語の話せる子育てボランティアを募集している。
団体は「子育てに悩む親の支えになりたい」と、2009年にホームスタートを始めた。全7回の研修を受けた地域の子育て経験者が週に1回2時間程度、無償で訪問する。親の悩みを聴いたり、育児や家事、外出を一緒にしたりするのが人気で、利用者は年々増加傾向にある。
一方、白水さんは「15年前とは子育ての環境は大きく変わっている」と話す。男性から「育休中に一人で子育てするのが心配」と相談が入ったり、外国人が増えたりしているという。
豊橋市東郷町に住むバングラディシュ人夫婦もその一人。ホサイントファザルさんは出稼ぎで約10年前に、妻アントラさんは2年前に来日した。半年前に出産し、お腹の中に子を宿している。ホサインさんは平日は豊橋市石巻町の工場で働いており、日本語がままならず、宗教的な理由で外にめったに出ない妻を一人にすることが多い。保健所に相談した際に、「まんま」を紹介された。
数週間に一回、買い物を一緒に手伝い、出産した際の手続きや病院の付き添いなどをした。アントラさんは「1人だと寂しい。助かる」と感謝する。
上田絵里子さんは「外国人には携帯アプリの翻訳機で会話をするが、しっかりと伝わっているか不安。英語や中国語、ポルトガル語などわかる方がいればサポートしてほしい」と呼び掛けている。問い合わせはNPOまんまのLINEで。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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